なんでこうなるのかわからなくて、人に相談しても理解されないことが多いし、偏見の目で見て批判されることがあまりにも多くて、疲れちゃった。
わかる〜!
実際に育ててない人には想像がつかないから、『親がもっと愛を与えないと』とか『親が◯◯しないと』って簡単に言われるのよね・・・
理解してもらえることがほぼないのに、肉親やパートナーにも無理解で批判されたりすると、孤独で心削られちゃうよね・・・
そうなの・・、数ヶ月待ちでやっとクリニックで診察を受けられたと思ったら『機能不全家族/母親過干渉だから、母親が手放して放っておいてください』って責められたり
放っておけるならそうしてるし、放っておいて解決することならもう解決してるはずなんだけど、すごい困ってるのは私がおかしい/力不足なのかしらと思っちゃうし、どうすればいいかわからない・・・
そうなのよね・・・
機能不全←知ってます。知ってるけど、私1人の力じゃ機能回復させられないから困ってます。
過干渉←放っておいて生活に支障が出てるから関与せざるを得ないんですが。誰かが支障なく回るように関与してくれれば、私は喜んで手放しますけど、誰かいます?
と思いつつ、モヤモヤを飲み込んで
『私が悪いってことで良いから、とりあえず子供を良くしてほしい』と黙って受け取るものの、フワッと抽象的な指示で行動指針になるようなものではないから、普段の細々した判断は結局手探りの賽の河原が続いて辛いんだよね・・・
そんな孤独を経て、メガ進化していくND親道。
この先のまだ見ぬ進化ステージがあるかもしれませんが、私のステージは↓こんな感じ
- 偏見差別、頼んでもないのにずっとされてきて、もう慣れたし、飽きた。
- タイムリミットのある子育てしてて忙しいんで、どうせ手伝ってもくれない人のラップバトルに構っている暇ないの。勝手にして。
- 私は、今目の前の困っている子を困らなくしたい。それだけです。それに役立つことなら受け取ります。
そんな時にふと出会った動画が、とても有益でわかりやすかったのでご紹介します。
「多様性=なんかちょっと違う」というぼんやりイメージだったのが
「どこの部分がどう違うのか?」というメカニズムについての腑に落ちる説明を私は初めて聞けて、すごく癒されました。
動画紹介:子どものこころの脳科学 内田舞先生
内田舞先生:スーパーエリート小児精神科医
- 小児精神科医。
- ハーバード大学医学部助教授/マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長
(泣く子もごねるおじさんも黙る、学歴最高峰エリート) - 心優しいチェリストのご主人と3人のお子さんという、絵に描いたような幸せなご家族に恵まれてらっしゃる
(現役子育て中!) - 子どものワクチン接種についての啓蒙活動や、アスリートのメンタルヘルスにも携わってらっしゃる
日本の女性が活躍されている姿自体がとってもinspiringだし、幸せなご家族にも恵まれて、すべてを手に入れた女性という感じ(かっこいい!)
とても親の気持ちに寄り添ってわかりやすく説明してくださっていて、説得力しかない!
日本にいらしたら、診てもらいたいのに!
女性蔑視なんてしてるから、こんなに優秀な方がアメリカで定住されてしまったではないの!! ND親にとって大損失なんですけど!!もうっ!!
動画リンク
1:00くらいから必聴です!
詳しくは、動画を観ていただくのが一番なのですが、時間のない方にかいつまんで要約しました。
感情に関する脳の仕組み
情報が目から入ると
①扁桃体で感情を感じて
②感じた感情を、前頭前野で理解する(意味づけをして、扁桃体を落ち着かせる)
①感情を感じる扁桃体
ND人の扁桃体は、ポジティブな表情を感じにくく、ネガティブな表情を感じやすいという特徴がある。
笑顔を見ても明るい気持ちにはなりにくく、道行く人の不機嫌顔でも嫌な気持ちになりやすい。
- ため息に敏感(疲れて私がため息つくと、自分の何かを責められていると勝手に解釈して怒ったり)
- 道行く赤の他人や電車内の他人への繊細すぎる気遣い(「うるさいと迷惑だから私語厳禁」とか)
慣れで無意識対応してきた日常生活の?あるあるの数々は、扁桃体のせいだったのかと納得しました。
②感情をコントロールする前頭前野
ND人の扁桃体と前頭前野は、ハイパーコネクテッド (機能として繋がっている)
それぞれの独立性が高ければ、嫌なことがあって嫌な感情を持った(@扁桃体)場合も、「嫌なことだけではない、こんな良い見方もできる」と再評価(@前頭前野)ができるけれども、
ハイパーコネクテッドだと、再評価が苦手。ネガティブなものはネガティブ以外の捉え方をするのが難しい
ND人は、感情の切り替えが苦手ですよね。癇癪がしばらくおさまらなかったり、嫌な気分になると延々文句を言い続けて解放してくれなかったり。
感情の切り替えが苦手なのは、嫌な感情=嫌でしかないと別ベクトルからの評価がしづらい性質(ハイパーコネクテッド)だったからなのか!
理由がわからないと困惑しながら手探りしかないけれど、こうして科学的根拠のある理由を示してもらえると、理解して落ち着いて対処できる気がします。知識は安心を与えてくれますね!
ND脳の特徴
ND人の脳は
- ネガティブな感情を受け取りやすい
- ネガティブな感情をポジティブに捉え直すのが苦手
だから、放っておくと、脳内がネガティブループになってしまうと。
本人の意思ではなく脳の特徴、本人もその特徴に苦しめられているんですね。
迷い激減!親がやるべきことはこれ!(再評価の練習)
ネガティブな感情が発生して、ネガティブな評価しかできないと、負のループを繰り返してしまうけれど、『ポジティブな見方もある/別の考え方もある』という再評価練習を積み重ねていけば、扁桃体と前頭前野の独立性を高めることができる
具体的には、ネガティブな写真(火事など)を見せて、ポジティブなコメントをするというセラピーがあるそうです。
目的:扁桃体と前頭前野の独立性を高める
手段:再評価の練習
親の役割:再評価は、子を1人で放っておいても上達できないので、その練習を手伝ってあげる。
『認知行動療法』言葉としては見聞きしていたけど、『療育で専門家が行う手法』みたいな印象であまりよく分かってなかったし、自分でできるようなことだとも思ってませんでした。
でも、実験の内容や結果、具体例を交えて説明していただけたから、やるべきことがクリアになりました。
- 私はこう思う。誰々(アニメキャラなど)だったらこう言うよね。
- 私自身の身に起こったネガティブなことを相談する形で一緒に再評価
- うまく再評価できた時に褒める
こういうことができるようになって「私は正しい方向に進んでる」って少し自信を持って関われるようになったし、キャパもUPした気がしてます。
科学的な事実はND親を救う
『フワッとした価値判断されて、フワッと責められて、賽の河原ループ』
当たり前だと思って繰り返してません? 私は正直そう思っちゃってましたし、それで慣れてました。
でも、『科学的根拠のある具体的にやるべきことの提示』ほど悩み苦しむ親を救うものないですよね?この動画みて確信しました。
よく考えたら分かってること教えてくれないのっておかしくない?なんで教えてくれないの?毎日実働する人がプロジェクトプラン知らされてない状況って絶対成功しなくない?って素朴な疑問です。
科学的根拠のある具体的にやるべきこと
もっと動画で教えてほしい!