ND児育てで、メンタルクリニックは切っても切り離せない関係です。
いきなり子供を連れて行くのは難しいし、子供も不安だと思います。まず親が受診して、主治医を作って、そこから広げて行くのがおすすめです。
親のメンタルクリニック受診は、いいことしかありません。
デメリットが何もない(強いていえば診療代だけ。でも、アメリカで同じことしようとしたら1回数万かかることが、日本ではなんと数千円。国民皆保険、ありがたすぎます。使おう!)。
薬に抵抗があれば、「薬を飲みたくない」と伝えれば、無理に飲まされることもありません(薬出すだけの医師にあたっちゃったらもらうしかないですけど、口開けて飲まされるわけでもないし、飲むかどうかはあなたの意思決定です。)
メンタルクリニック受診=薬の服用ではないです。
調子が悪くなくても、病気じゃなくても、早めの受診で信頼できるメンタル主治医を確保して、安全な冒険を進めましょう!
- メンタルクリニックに行くことは、いいことしかないです。
- いますぐ予約してください❣️
- 複数箇所予約してください❣️
どこもとても混んでいる(クリニック不足)ので、予約して初診まで数ヶ月かかるのは、普通です。相性がとても大きいので、合うところが見つかるまでは、数を回ることが大事です。
自分を大事にすること=脳内キャパを上げることです
人は不安になったり焦ったりしている時、脳内キャパシティが狭くなっています。逆に、落ち着いて動じずに思考を整理できている時は、脳内キャパシティが十分に取れているということです。
そして、脳内キャパシティは、神経伝達物質の分泌バランスが整っていればいるほど、広くなり、逆にアンバランスになると、狭くなります。
オブラートに包んだ婉曲的な表現である「心の病」という言葉が、結果的に悪影響になっていると思うのですが、
ニューロダイバーシティ/メンタル疾患は、人間という生物の中の、脳という臓器の中の神経伝達物質の分泌のアンバランスです。
メンタル医療は、その脳内神経伝達物質の分泌バランスを調整する医療ですから、鉄不足で貧血になったから内科受診して鉄剤をもらう、花粉症になったから抗ヒスタミン剤をもらうのと同じで、「症状への対処として、薬をもらう」医療です。
難しく考えない。理科の領域です。
慢性的なストレスを浴びているND児の保護者は、アップダウン激流の環境下にいるので、神経伝達物質の分泌異常になるのは、当たり前です。
想定の範囲内どころか、想定ど真ん中。
分泌異常を整えて、ND親のサバイバルを制しましょう!
何もなくても受診すべき
本来なら、何も不調がない時でも、メンタルクリニックは受診すべきです。
アメリカなら「一人一心療内科医」は当たり前ですし、「あなたのシュリンク(精神科主治医)誰?」は、「どこで牛肉買ってる?やっぱりOKストア?」っていうくらいナチュラルな会話ですし、「あなたはメンタルヘルスにもコンシャスな(ちゃんと気にかけてる)ちゃんとした人なのね」という印象になります。
とはいえ、今の日本の現状で「特に何も困ってないけど受診したいです」とどストレートに伝えたら予約を取らせてくれません(緊急・重症患者優先なのは当たり前です)。
ので?、「ちょっと睡眠不足になってきていて、調子が悪いです」等心配事を伝えて予約を取ってください。
なんだかやたらと疲れるな、と思ったらもう進行していますので、早い段階でメンタルクリニックを受診して
必要な脳内神経伝達物質、ゲットだぜ!
子どもにとっても、いいことしかない。
ND児を通院させる・・・とてもハードルの高い仕事です。
大人にも偏見があるのに、子供は精神科/心療内科への心のハードルが高いのは当たり前。
警戒するのは当たり前です。
「親も通っていないのに、なんで僕が?」って逆の立場だったら思いますよね。
ND児が医療につながっておくことは、本当に大事なことだと思います。
まず、自分が通って背中を見せ、安心感を与えましょう❣️
子どもの未来の主治医候補探しのリソース
自分にとって良いお医者さんは、子どもの未来の主治医候補探しのリソースです。
親子が同じ先生にかかるのはおすすめされませんが、「先生が良い印象を持っている先生は誰ですか?」と良い主治医を探すきっかけになるかもしれません。
実際は「医者が医者を紹介する」というのは責任感の強い方ほど難しいと思います。私の主治医もズバリこの人というのは教えてくれませんでした。でも、逆の立場で考えると、とても難しいと思う。例えば、私は翻訳やっている(もはややっていたの過去形)のですが、「いい翻訳者紹介して」と言われると、とても難しい。。。だから、私は、主治医がズバリ教えてくれない人でよかった位の好感をかえって持ちました。ただ、探し方のヒントはくれます。
ここらへんの好みは人それぞれ。
セカンドオピニオン類似の情報が得られます
子供を診療しないことには、「子どもの治療」はできません。
でも、親の悩み/不安が子供のことなら、親への助言としてアドバイスを得られます。
長年勉強して、経験を積んで、専門知識を積み上げたプロの見識は、私達素人親には絶対に及ばないし、及ばせる必要もありません。
敬意を表して、ありがたく、素晴らしい見識をお借りしましょう❗️
私の主治医は、具体的な悩みを伝えると「そういう場合は、こういうアプローチが一般的」というセカンドオピニオン類似の情報を得られ、それによって良い方向に進んだことが数多くあります。
どうせ毎回の診療で子どもの話をすることになるのだから、親子の状況をより理解してくれている方からのアドバイスの方が、信用できませんか?
なかなか予約が取れない、相性があるのは仕方ない:見つかるまで探すのみ!
私は、今の主治医にあたるまで、5クリニックくらい回りました。クリニックの質は、本当に玉石混交ですし、その先生の良さを私が受け取れないという相性の問題も多分にあります。
- 何の説明もなく、薬だけ出す(ひたすら薬の処方を増やす)。
- 見た瞬間「あ、この先生自身、向精神薬のジャンキーっぽい方なのかな?大丈夫かな?」という危険な匂いを感じる
- こっちの話を聞いてもらいに行ってるのに、やたら先生の話が多い。むしろこっちがカウンセリングしているのでは?と疑問に思う多弁な方
- こちらの提案(こう考えて、こうしたいと思うのですが、どうでしょうか?)に思いっきり不機嫌になるプライドの高い方
- 話していて「ん?え?勉強してる?」と知見を疑ってしまう方
などなど、私の経験しただけでも、色々な先生がいらっしゃいました。私が好まなかった先生は、誰かの好みかもしれないし、相性は人それぞれ。
そして今、どこも初診に数ヶ月待ちは当たり前です。
とにかく「予約を入れておく」このファーストステップが大事です♪
なぜメンタル医療はハードルが高いのか
①世間の偏見:だいじょうぶ。守秘義務に守られてます。
今の日本にある偏見(スティグマ)が、メンタルクリニックの受診ハードルをあげている部分がありますよね。「人に知られて偏見の目で見られたら嫌だな」「他の人は通っているなんて言ってないし、誰も行ってないんじゃ」「受診したことが家族や友人にバレたらなんて説明しよう」
そう迷って、受診が遅れるケースが多いのではないかと思います。
安心してください。
医療機関の受診情報というのはプライバシーの極み。
守秘義務に守られているため、人に知られることはありません。
そして、自分から人に話す必要は一切ないものです(話したければ話しても良いですけれど)
接する医師・看護師・薬剤師は、法律上「守秘義務」を負っていますから、万が一あなたの受診情報を外部に漏らすようなことがあれば、ペナルティ(免許剥奪/損害賠償)があります。
日々何十人もの患者と接していて、わざわざそんなペナルティリスクを冒してまで、あなたの健康状態を誰かに知らせたい(何の得にもならないのに)と思っている専門職の方がいると思いますか?
想定しづらいです。私なら絶対やりません。
だからもし、偏見を気にしているのであれば、守秘義務に守られているから、大丈夫。安心して受診して、人に話さなければOKです?
②自覚しにくい/気分の変調と疾患の境界がない:平時に受診しておこう!
メンタル疾患は、脳内で起こっていますから、目に見えて何か傷を負っている訳ではなく、見かけが普通と変わらないように見えます(脳内物質のアンバランスは目に見えないですもんね)。
だから、周りの人も自分も、病気なのか何なのか分かりにくいです。
症状が人によって異なって「この症状があれば確定」という簡単なチェックも難しい。
ほとんどの人が初めての体験になるので、「どれくらいの状況だったらクリニックに行くべきなのか」の線引きが分かりにくい。
脳の神経伝達物質の分泌異常という観点から言えば、日々のストレスで、ほとんどの人の脳内で毎日「分泌アンバランス=気分の変調」が起こっています。
「今日やる気ないな」「やたら眠いな」こんな日はしょっちゅうありますよね?
本人も、それくらいの気分のムラ(分泌アンバランス)だったら、「美味しいもの食べたり、お風呂に入って、リフレッシュしよう!」と自分でやり過ごせる訳です。
普段の生活は、その繰り返しですよね。
その普段の生活の延長線で
- 何だか気分がすぐれないけど、自分で機嫌をとってやっていこ!
- あれ、自分でやり過ごすことができていないかも・・・
- 何だか疲れが抜けない。何しても気分が上がらないぞ。
- あーしんどい。
- もう無理かも・・・無理だ・・・
と進行していきます。
これは、あなたのせいではなく、「あなたの脳内の神経伝達物質の分泌アンバランスが、進行している」ということです。
だから、忍耐づよい人ほど、受診が遅れます。
受診は早ければ早いほど良く、ぐずぐずしてることにメリットはありません。
メンタルクリニックに通い始めて、主治医に「よくこの状況で10年以上耐えて生きてましたね。ここまで踏ん張る人はなかなかいないですよ。」と褒められた(?)と同時に「なんで受診しなかったの?」と素朴な疑問を突きつけられました。
確かに、その通りだなと。。。?
心療内科医にかかっている人が多く、偏見が少ない(あるっちゃあるけど、日本よりはずっとない)環境を経験して、何の偏見もなかったのに、私自身自分のことに関しては
「私はだいじょうぶ。自分でどうにかできるから、私にはまだ必要ない。」
ってずっと思ってたんですよね。。。
自分のことは自分が一番わからないところもあります。
もしかしたら、今これを読んでいるあなたもそうかもしれない。
だって、失うものって何ですか?
診療費数千円だけですよね。
勇者にとって、脳内キャパはHPそのものです。
HP向上は重要度MAXタスクなので、コスパ最強の必要経費です。
まとめ目次:ニューロダイバーシティ親サバイバルの心得
そんなニューロダイバーシティ親のサバイバルに必要な心得、私の知っている範囲で全て書き綴っていきたいと思っています。
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