使える制度

パーティを組成しよう。人/制度に頼ろう。

徹頭徹尾課題解決型のリアリスト育児の旅は、とても過酷です。

サポートしてくれるパーティを、徐々に追加していきましょう。

育児環境は人によりけりだし、使える予算も限られているから、何がベストかは人によります。初手の選択肢として、参考になれば嬉しいです。

発達界隈は、不安商法の温床

私も渦中にいる時は、もう誰でもいいしなんでも良いから、助けてー?とよく考えずに動き回ったので、無駄なお金を使ったと思います?

発達界隈って、不安な親をカモにするような不誠実な商売やっている人結構多いんですよね。。。親は必死だから、藁をもつかむ思いで、藁つかんじゃった?なんて、あるあるですよ。。。

私も、不登校当初、焦りのあまり、「自称不登校コンサルタント」に来てもらったことがあります(遠い目)。

「私が理解できないこの状況を、華麗なソリューションでV字回復させてくれるプロがいるはずよ!」

そう思ってしまったんですね?。結論的に、「これは時間がかかる問題ですね」という感想以上のソリューションは特にありませんでした。今思えば、不登校を「解決すべき問題」と捉えていた自分の認識を変えることが必要だったから、その方向性に導いてくれたという意味ではプラスだったかもしれません。ただ、1時間1万円(1回来てなんだかんだで2万くらいだったかも)の価値は、私にとってはなかった。

これを読んで「迷走しましたね」って思う方もいると思う。
そう、迷走しました。その時は本当に必死だった?
初めから求めるものがわかっていたらいいのだけど、いろいろ試して迷走するのは「自分が何を求めているか」を知るためのプロセスかもしれません。
ただ、どんな専門家も、人間相手のお仕事で「絶対結果を出す」なんてことは約束できないし、そんな感じのこと言っている人は怪しいとみなした方が安全、というのと、「自分(親)ほどに、この仕事を責任もってできる人はいない。最終的には自分」ということは、頭に入れておいた方がいいと思う。

『親の私にしかできない仕事』以外を、ちょっとずつ外に出していくという意識が大事な気がします。

良いか悪いかは別として、ニューロダイバーシティ育児をしている親は疲れて傷ついてますから、そういう気弱な状態にある人は、商売のターゲットになりやすい。これ自体は、もうしょうがない。あちらも飯の種が必要でやってるわけですから。

こっちが、カモ?にならないように、気をつければOK❣️
もしカモられちゃっても(☜?)「寄付して、徳積んでやったわ!」くらいで次に行きましょう❣️

そう、私たちのキャパをそんなとこで無駄に削る余裕はないの!

人/制度に頼る時、大事なことは2つだけ。

振り返って大事なことは2つだけです。

① 何をしてくれるのか/何をしてほしいのか、具体的な内容を明確にする。

②民間業者に頼る前に、国・地方自治体・公共団体の情報を調べる

① 何をしてくれるのか/何をしてほしいのか、具体的な内容を明確にする。

自分の置かれている状況を冷静にみて、「何が必要なのか?」を具体的にイメージしてください。
→そうは言っても、何が必要かわからない(私はそうでした)時のヒントは、次の項目に書きました。

イメージする支援の
・場所(自宅に来てもらう/決められた場所行く/迎えにきて連れ出してもらう)と
・内容(子供に働きかけてほしいのか、疲れた私の心を癒してほしいのか、家事などを手伝ってほしいのか等)
これを明確にしておくことが、とても大事です。

支援する方も『お母さん、一人で頑張って大変ですね? お母さん、偉い? 諦めないで❣️』と寄り添って励ます?以上のことについては、具体的に何をしてほしいのか明確に伝えてもらわないと、わからないんだと思います。

②民間業者に頼る前に、国・地方自治体・公共団体の情報を調べる

国・地方自治体・公共団体は、おそらく親が想像している以上に、いろいろな施策を打っています。しかも、ほとんどのサービスは無料です(公共サービスだからね)。

ただ、PRが下手なので、「探して探して探し回って、やっと見つかる」という感じで、向こうから、黙っててもTwitterに流れてきたりはしません?

公共施設に足を運んで「こういうことで悩んでいます」と聞きまくれば、意外なほどにいろいろな活動(ボランティアを含めて)をしている方々につながりますよ。

ただ、公共サービスは、「すぐ」には動いてくれません。大体スローペースです。民間業者はお金を払えば「すぐ」来てくれる/行かれるところが多いと思うので、そこは置かれている状況等で臨機応変に使い分けてください。

民間業者が悪いと言っているわけではないですからね!良いサービスもたくさんあります。

自分が求めるサービスを、納得の行く形で得られれば、オールOKですから?

そうは言っても、自分が何を求めているかわからない

私も、今の状態では「外出ししたいことを特定することが大事」って言えるけれど、当初は何が必要なのか、何が欠けているのか、よくわからなかった。ただただ、疲れていた。

手当たり次第に試していって、バーバラ(後述)という強力助っ人を得て楽になって、振り返って「あ、私にはこれが必要だったんだ」って気づいたのは

  • 自分の正直な親心を肯定されること(してくれる人)。
  • 自分の頑張っていること、やろうとしている育児を肯定されること。
  • 子どもに、温かみのある愛情をもって、直接接してくれる人。=一緒に子供を大事にしてくれる人

この3つです。この3つが、もしパートナー(夫)から得られていたら、私は消耗してHPゼロにはなっていなかったかもしれませんし、子供にとってもどんなに良かっただろうと思います。

もし、今まさに大変な育児をしている方のパートナーがこれを見ていたら、この3つの心理的サポートを与えてあげてほしい! おむつを変える、ミルクをあげるも大切なことだけれど、もっと大切なのは、「お母さんがやっていることをリスペクトして感謝することです」

忙しくて手を貸せなくても、自分の努力が信頼されて認識されていれば、力が湧いてきて頑張れる。そういうものでしょ?人間って。

でも、それをパートナーが与えてくれない、話し合えないし話しても変わらないなと思ったら、別のところからGETしましょう! サバイバルが最重要ですから。

以下、初手で試していただきたい公共サービスをリストアップしました?

教育相談

子育ての困りごとの相談において、玄関口になるのは、「教育相談室」という、お母さんのカウンセリング・子どもの療育活動をおこなっている所で、住民サービスなので全て無料です。

ここには、大体の子育て関連の「子どもが直接行って利用できるサービス」の情報が揃っています。具体的には、大学生の寺子屋ボランティア、公共施設を使ったゲーム大会、シニアボランティアの囲碁・将棋教室といった感じのものです。

相談員の方々は、別の市民サービスを紹介してくれる窓口になるので、繋がりを作っておいて損はありません。とりあえず繋がっておきましょう。

シルバー人材センター

私にとっての最大の救世主になったのは、シルバー人材センターから家事のお手伝いに来てもらっているおばあちゃん、バーバラ?です。
(おばあちゃんと呼ばれたくないらしいので「バーバラ?(仮)」。)

バーバラが来る前と後では、生活が一変しました。今や、バーバラなくして、私の生活は成り立ちません?

息子にとっては「本当のおばあちゃん」代わりになってくれて、洋服やドーナツを買ってきてくれたりして、美味しい食事や昔の駄菓子(もんじゃとか)を作って昭和の文化を教えてくれたり、他愛のない話をしてくれる。バーバラのおかげで、息子の情緒は大分安定したと思います。

私にとっては、人生経験(離婚、シングルマザー、子供の不登校を経験。今は息子と同い年の孫を育ててる。)をベースにアドバイスをくれたり、家事全般なんでもすごく上手だし、とにかく何があっても動じない強靭なメンタルで、とても頼もしい存在です。
特に頼むことが見当たらなくても毎週来てもらい、一緒に買い物に出かけることもあります。

バーバラは、私のパーティの永年MVPであり、レベル99の魔法使い?‍♀️。
シルバー人材センターは、そんなスター人材が発掘できるところです。

電話をして「こういう方に来ていただきたい」という依頼を登録してもらうと、マッチする人(やりたいという人)がいたら、折り返しの電話がかかってきて、面談して来てもらうという流れです。

依頼するときに希望時給を伝えますが、その際、ちょっとだけ高め(私は確か、1250円にしました)に伝えると、割と一生懸命探してくれますよ❣️
(低く伝えても良いけれど、応募してくる人がいなければ意味がないですし、パートナーシップ作りたい場合、そんなちょこっとケチっても、良いことがあまりないと思います。ちなみにバーバラの時給は契約更新でちょっと上げてます。バーバラ取られたら、死活問題ですから!)

登録しているシルバーの方々は、「年金の受給制限を受けるほどは働きたくないけど、ほどほどに、ちょっとだけ働きたいな」と思っている近所の普通のおじいちゃんおばあちゃんですので、「時給○円払ったんだから、その間身を粉にして働いてよね!」という姿勢はNGです。
「ゆっくりのんびりやってもらう、その空気感がむしろありがたい。そういう空気が欲しかった!」という方におすすめです。

気の合う方に出会えたら、最高のチームメンバーになります❣️
週に1回1時間でも、「近所だし行ってもいいかな」という方がいれば、頼めますし、実家が遠い方にとって、おじいちゃん/おばあちゃんの経験値と肝っ玉は、本当に助けになると思いますよ?

メンタルフレンド(東京都の事業)

「大学生のボランティアの方が自宅に遊びにきてくれる」サービスです。

リソースが限られているのと、不登校児が増え続けている関係で、なかなか勝ち取ることが難しくなっているサービスですが、とても良い試みだと思います。