「日本の歴史まんが」どれを選べばいいか、迷いますよね。
結論的には、角川が鉄板!その理由を解説して、あわせてお勧めのマンガを紹介する記事です。
親世代の私達は、小学館の歴史マンガが王道でした(当時は唯一の学習歴史マンガでしたね)。私自身、子供の頃から大学受験まで大変お世話になったマンガです。
今はたくさんの種類が増えていて、選ぶのに困りますよね。
私が全部のシリーズを手に取って検討し、気に入った3種類(小学館、集英社、角川)を購入した比較した結果、小中学生向けの日本の歴史マンガは、角川が鉄板です。
歴史の勉強は、生きる力につながります。「昔の人が、こういう行動をして、成功した/失敗した」という実在した人間の行動の集積だからです。
ニューロダイバーシティ児は、傷つきやすく閉じこもりやすいので、当たって砕けろ方式で失敗経験を積み重ねていくのは難しいですよね。是非歴史マンガを通じて、楽しく学んでもらいましょう!
また、今の日本の教育では、どうしても避けて通れないのが受験です。
ニューロダイバーシティ児が中学受験をする場合も、高校受験をする場合も、日本の歴史マンガは、強い味方です❣️
勉強法の王道:まず浅くざっくり一周→深掘り
受験を経験なさった方は体感的にご存じのことですが、勉強は、いきなりベタ塗りしていくのではなく、まず浅くざっくりと概要を把握して、段々と解像度を上げていくという勉強法が王道です。細かい知識を暗記する前に、その知識が入る引き出しを作る。そのステップが、理解度をぐんっと高めます。
その最初のステップに、最も効果的なのが、学習まんがです。
小中学生用の鉄板:【角川】『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』おすすめの理由5選
小中学生には、現時点で、角川がもっともおすすめです。
①歴史の大きな流れをつかむことを重視した構成
細かい知識を暗記する前に、その知識が入る引き出しを作るための歴史マンガなので、「大枠のストーリーがさっと頭に入りやすい」構成であることは、とても重要です。
角川シリーズは、一人の先生(東京大学教授 山本博文先生)が全ての時代を一貫して監修しており、ストーリーラインに統一感があります。
アカデミックな世界では、各時代各時期ごとに「重鎮」と言われる方々がいる関係で日本の歴史マンガシリーズは、時代ごとに別の教授が監修を担当している場合も多いです。それはそれで良さがあると思いますが、「引き出しづくり」という目的においては、ストーリーラインの統一性は読む子供にとって大事な要素だと私は思います。
② 出版年が比較的新しく、新学習指導要領に対応。
日本の歴史マンガシリーズの中でも2015年出版と比較的新しいので、新しい史実を盛り込んだ新学習指導要領にも対応しています。
親の世代と今の世代で「え!違う!」の代表的なものは、「鎌倉幕府の成立年は、1192年ではなく1185年」ですね。(そうなのよ〜奥さま、びっくりですよね?)
今は、イイクニ(1192)ではなく、イイハコ(1185)作ろう鎌倉幕府 になっています。(もちろんこちらも、角川は対応済み)
ちなみに角川さんは、KADOKAWA 最強歴史チャンネルというYoutubeチャンネルを作られていまして、ここらへんの知識を補充するような授業動画も提供されています☺️
③ とにかく子供が喜んで勝手に読む
『とにかく子供が喜んで読む』これが、親にとっては最重要ポイントではないでしょうか?
このシリーズは、子供の注意を引く今風の画と人物を中心とした感情移入しやすいストーリー展開で
子供が自然に勝手に手に取って読みます( ᵒ̴̶̷̥́ ·̫ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )ウルウル
「歴史漫画読みなさい!」なんて言いたくない親心に優しいシリーズです。
④ コンパクト版で持ち運びしやすい
日本の歴史漫画は、気が向いた時にさっと手に取れすぐに読めるようにしておきたいですよね。この点、角川は、コンパクトサイズで軽いので、 寝転がって読んだり、他の漫画との合間に読んだりしやすいです。子供の気分に合わせて主張せずにそばにいて、学校や塾への持ち運びにも便利です。
⑤ 一番売れている安心感
角川は、「歴史の大きな流れを掴む構成」「充実した内容とキャッチーな画力」「子供と親の 両方の心を鷲掴みにする」「コンパクトで持ち運びやすい」と痒いところに手が届く設計で多くの方の支持を集めています。結果的に、2015年6月に発売以降、ベストセラー街道を爆進中です。紀伊国屋・TSUTAYA・Amazonでも、「児童書 学習まんが 日本の歴史」ジャンルでほぼ常に売り上げ1位です。多くの方の支持を集めるシリーズは、購入するのにも安心感がありますね。
小中学生には角川。ずっと本棚に置いておきたい小学館。近現代史を補足するのには集英社。
日本の歴史漫画を買おう!と思うと、今はこんなにラインアップが増えていて、どれを買えばいいの?と迷いますよね。
- 【 Amazon 】『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史』
- 【集英社】『集英社 学習まんが 日本の歴史』通常版と文庫版
- 【小学館】『学習まんが少年少女 日本の歴史』
- 【学研プラス】『学研まんが NEW日本の歴史』
- 【講談社】『学習まんが 日本の歴史』
①角川は、小中学生向けの鉄板チョイス。
私は、書店で全5種類を手に取って検討し、①②③を大人買いして、家に置いています?
全てを試した結果、小中学生に一番おすすめできるのが①角川です。
②集英社は、近現代史の補足にぴったりの受験向き
集英社は、全20巻のうち8巻分が近現代史と、近現代史が最も充実しているシリーズです。受験で一番差がつくのは近現代史ということを考えると、受験を考えている方はプラスで購入するのが、おすすめの使い方です。
ただ、ジャケットと中身のマンガのクオリティが違うので(ジャケットは有名漫画家が書かれているそうですが、中身のマンガは違う方が書いています)のが玉に瑕。マンガ好きの息子は「おい!サムネ詐欺だろ!」という裏切られ感が先に来てしまったので、あまり好感を持っていないようです。
③小学館は、ずっと本棚に置いておきたい愛着推し
小学館は、昔からある定番で、私が大学受験でお世話になったという愛着推しのシリーズ。情報量が多く、まんがの端に豆知識が書かれているのですが、その解説も非常に詳しいので、大学受験でも十分通用する内容となっています。ハードカバーの場所を取る存在感と安心感、ずっと本棚に置いておきたいシリーズです。
④学研プラスは、低学年向け・勉強への抵抗感が強い子におすすめ
学研プラスは、深度が他のものと比べてぐっと浅く、DVD付きです。ほとんどの歴史上人物がキラキラ少女漫画イケメンにデフォルメされているので、小学校低学年でも抵抗なく喜んで読んでくれそうです。勉強っぽいものに抵抗感が強い子におすすめです。
親の意図が透けて見えるのを、ものすごく嫌がる時ってありますよね?
⑤の講談社は、カード好きのお子さんに
⑤の講談社は、付属の歴史人物カードが売りの最も新しい刊行シリーズです。角川のように、大きな流れを掴むことを重視したストーリーになっていますので、お子さんの好みが角川ではしっくりこない場合、講談社の方が相性がいいかもしれません。好みの違いくらいなので、試してみてください。カード好きのお子さんは喜びそうです♪
合わせておすすめの歴史漫画
週刊マンガ日本史 ☜人物史で歴史の流れを補足
これは2009年頃に朝日新聞社から刊行された、歴史上の人物1人にフィーチャーした、1冊がiPadくらいの薄さの週刊雑誌です。小学生にちょうどいい絶妙な薄さと充実した内容で、自伝マンガに資料集の内容がはさみ込まれているという痒いところに手が届く構成の秀逸な雑誌で大変おすすめです!
が、発売中止になって久しいので、今は中古しか手に入りません? メルカリなどで、たまに一括販売されているので、見てみて下さい。
再販の要望は多分多いと思うのですが、なかなか再販されませんね・・・。
風雲児たち ☜角川とセットで買ってほしい劇推し作品(歴史ギャグ漫画)
この作品に関しては、私の愛がほとばしってしまうので、
別記事にもします(笑)学習マンガではない普通のマンガ
にも、とても教育的なものがたくさんあります!
これはその代表作です。
関ヶ原の合戦から幕末に至る日本の歴史を、大胆な解釈で描いた大河歴史ギャグ漫画(みなもと太郎さん作)です。
カバーは美しく真面目そうですが、中身はこんな感じのギャグ漫画で、とにかく内容が面白い❣️です。歴史のマニアックなエピソード(史実に基づいています)を、面白おかしく教えてくれるギャグ漫画で、人間愛を感じる私も大大大好きな作品です。
演出家の三谷幸喜さんも大ファンを公言し、NHKドラマ化や映画化をなさっています。
この作品のおかげで、息子はとっても歴史が好きになりました。学習マンガというよりも、歴史上の人物の愛おしい人間ドラマという感覚で、気負わずに、ぜひ読んでみて下さい?
続編である幕末編もおすすめ❣️
以上、ご参考になれば嬉しいです♪