ニューロダイバーシティ児(ND児)との生活に、ポルターガイスト現象はつきものです。今回は、「物がなくなる」現象についての対応策をお話しします。
- 物がなくなることへの対処法
- 小学校の先生との連携法
- はずれ担任(失礼)だった時の調整策
こんなもの普通なくなる?不思議な現象
筆記用具やメガネ、小さいものならまだわかる。
子供はそういうものだよね〜って思える。
絵の具セットや書道セット、はたまたランドセル等大きなものがなくなると、
「え!!なんで!!??嘘でしょ??」
「わざと?いじめ?」
と動揺しますよね。
安心してください。
そういうものです。
なぜなのか考えても仕方ない:わからないことは証明されている事実
仕事や学校の勉強、そういう前提環境では「なぜ?どうして?」を考えることは重要なことだし、スキップできません。
しかし、ND児の場合、なぜ本人が他の子のようにできないのかもわからないし、頑張ってもできないわけです。
親はおろか医者でさえも「どうしてそこがこういう形で凹なのか」はわからない。それは証明されている事実です。
世に溢れる育児方針はあくまで「定型っぽい子」のためのもの。別ジャンル。
インターネットで出てくる育児方針は「厳しくして、恥ずかしい思いをさせた方がいい」とかいう「定型児にこうしたらうまくいった人が多い」という私たちには何の関係もないアドバイスが多いです。
私もそれにだいぶん苛まれました。。。?
振り返って思うに、
そもそも前提が全く違うから、参考にならない。
絵の描き方知りたいのに、キャンプの本読んでるようなもの。
「そういうお考えもあるんですね〜。では!」
と割り切って無視できていたら、私達親子にとってどんなに良かっただろうかと思います。
だからこのブログ書いてます。
ND児育てる場合は親子のサバイバルが最重要ですから
そういうもん
そのうち脳が成長していくっしょ!
という敢えての思考停止が肝要です。
それは怠慢ではなく、「戦略的撤退である」そう考えてください。
私の方針:「買えばいい」→「補助輪付きミニマリスト」
私の方針は、小学生までは
パンがないなら、お菓子を買えばいいのに
物がないなら、買えばいいのに (´0ノ`*)オホホホホッ
というマリーアントワネット方式。
このセリフは、ブルジョア革命を達成するために作られたフィクション(プロパガンダ)で、マリー本人が言ったものではないと言われています。マリーさんの名誉のために一応。
今は段々と子どもの物の管理能力が上がってきたので、キャパの節約を重視して「必要最低限のものしか持たない+バックアップを待機させておく」補助輪付きのミニマリスト方式(これは別記事にします)です。
小学生まではマリー・アントワネット方式がおすすめです。
小学生までは「物がないなら、買えばいいのに」マリー・アントワネット方式
学校の授業で必要なものは、「持っている状態」で学校に送り出すことが重要だと私は考えました。
必要な物がないと、授業中黙ってただ座っているだけになってしまい、それによる何らかの潜在的トラブルの匂いがする。。。
自分をコントロールして、トラブルから学ぶ力がまだ醸成されていない(これが体得されるのはND児の場合だいぶん先になります。)以上、その潜在トラブルからの学びは先送りした方が賢明。
そういう判断をしました。
「ものを大切にすること」を教えたいというのはもちろんありますが、
「教える」というのは「教える側」と「教わる(受け取る)側」とのコラボレーション
なので、教える側の意志だけでできる部分は限られています。
よくお子さんを観察して、受け取れそうなら、それもあり。
そこは個々人のバランス感覚です。
そんなこんなで、私は家に「ちょっとした文房具屋さんかな?」くらいの文房具を備蓄する方法で乗り切りました。
今はだいぶ少なくなりましたけど、こういう感じです。
(片付いてないですが、あえてリアルな画像をお届けしてます?)
大きなもの(書道セット、絵画セットなど)は、
一旦先生に確認して、1週間くらい出てこなかったら、
Amazon・楽天でポチッ
子供が頑張ってもできないことで困らない環境が達成できれば御の字です☺️
小学校の時の文房具紹介
鉛筆:三菱鉛筆 鉛筆 ユニ 2B 1ダース
普段は100均のもので十分ですが、
ユニは、とても描きやすくて、子供の頃もらってとても嬉しかったというノスタルジックな愛着があるので推しています。
特別感があるので、受験当日など、大事な時に特におすすめです。
鉛筆シャープ:コクヨ キャンパス ジュニアペンシル 0.9mm
壊れにくく、ふたが外れてなくならない(重要)
消しゴム:コクヨ リサーレ
とにかく一番よく消える。普段使いには、100均でたまに売っている「消しゴム切り落としセット」も使ってました。
親としてのスタンスを明確に伝えて協力を仰ぐ
ここでもう一つ大事なのは、学校の先生に、
「私はマリー・アントワネットです(比喩ですよ)」
と伝えておくことです。
学校の先生は、ありとあらゆるタイプの保護者と接しています。「物がなくなった」という一つに対しても
- 何でなくなったんですか?管理責任どうなってるんですか?という強面タイプ
- 誰が取ったんですか?犯人を探してください。という警察タイプ
- どうしたらいいでしょう、お金がないから買うのも嫌だし。というオロオロタイプ
など、ありとあらゆるタイプの反応を受け取っています。
そのタイプによって、正しい対応策が異なりますから、どういうタイプの保護者かわからなければ、先生も探り探りやらざるを得ない。
そういう相手の立場を考えて、ズバリ自分のスタンスを伝えておくことは、後々のコミュニケーションのやりやすさを考えて大切なことだと思います。
なので私は、⇩このように伝えていました。
- なくなりました?いじめではなさそう?じゃ、すぐ買いまーす☺️
- いじめ/嫌がらせかどうかは気になります。その可能性があったらすぐ教えてください。
- 私は、子供が頑張ってもできないことで困らせて、自信喪失させるようなことはしたくないです。大人の方で調整したいです。
- そういう方向性で頑張りたいので、ご協力をお願いいたします。
いじめがあるかどうかは、子供の様子をみていれば大体気がつきますので、親が一時的なスクリーニングをして、学校での子供の様子の観察は先生に一任しているし信用している、という姿勢を伝えます。
このような形で、小学校はおおむね過ごしやすい環境で過ごせたと思います。
ハズレ担任だった時の立ち回り
ただ、担任の先生も当たり外れ(相性ともいう)があるのは事実。
こういう姿勢でやっていても、
- 私は「普通はこうじゃない」という厳しい事実を伝えることがこの子のためになるという教師としての信念がある (๑•̀д•́๑)キリッ
- 普通と違う対応をすることは、一貫性が保てないから困ります
- 「がんばれば何でもできる」私はそう信じている。子供の期待値を下げることは良くない
- 私の一存では決められないので、病院の医師の診断書を出していただき、医師の指示書を出していただいた上で、学年会議および教員会議で稟議にかけまして、検討した上で、そういう対応をできるかどうか検討しようかと思います。(☜決める自信も意欲もないので、できるだけ何もしません。の意)
などなど、こちらから見たら「困ったな~」と頭を抱え込んでしまう姿勢の先生もいます。
観察が命。突破口を探せ!
そういう場合、残念ながら1年は仕方ないと諦めて、どうにか孤軍奮闘するしかないです。。。
私/息子にもそういう年がありました?
今後、なるべくそういう環境にならないように、学校の状況を観察して、自分の話が通じそうな「校長、副校長、学年主任」を探して、
- 今の先生は信念があっていい方だけど、私と話が通じ合わなくて、困っています?
- 子供はこういう子で、私はこういう考えです。
- 次の担任の先生は、話が通じ合える方だとありがたいです?♀️
と伝えます。
突破口になってくれそうな方の立場を尊重してお伝えする。
学校は、全ての児童と同等の取り扱い以上の約束は公にはできません。
特別扱いしているとか揶揄されたり、問題になったら嫌だからです。
そこはその立場を尊重して、
- あくまでお願いなんですけども・・・判断はお任せしますけれども・・・
- 一応事実としてお伝えしたくて。こういうお話をしていることは別に伝えるつもりもないですし、
- 私も私で頑張りますので、何卒ご配慮頂けましたら・・・
という謙虚な姿勢で大事にします。
私の場合、ラッキーなことに、副校長先生が大変優秀な方だったので、その方に頼ることにして、結果的にはミスマッチな担任の先生は一年だけで済みました。
今の時代、ND児はたくさんいるし、ある程度の職位に上り詰めている方は理解していますから、話が通じる方が必ずいると思います。
Keep Looking, Don’t Settle
諦めないで、探してください!