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【不登校】本人の焦りを呼び起こす作戦【回復期の難しさ】

我が家の不登校中学生プク太は、中1の夏〜中2冬(現在)まで1年半ほど不登校です。

学期初めに少し通ったり、オンライン授業を受けたり、不定期/単発で登校することはありますが、基本的には自由気ままに過ごしています。

回復期の後期です。

プク太の現状

  1. 学校が嫌いなわけではなく、「もし学校というものに行かなければいけないのであれば今の学校に行く」が、学校というものにそもそも行きたくない(週6、毎日6〜8時間拘束は無理)
  2. 家で天国のような暮らしをしており、メンタルは安定。カラオケアプリで歌を歌ったり、ゲームをしたりしている。せめて本を読めと興味のありそうな本を渡している状況。
  3. 起立性調節障害/気圧頭痛/睡眠リズム維持の難しさなどあり、「何かをしたい。行きたい」と思っても、当日の体調で行かれないことなどもあり、

    「予定を決めてすっぽかすことになるなら、初めから何の約束したくない」というモード
  4. 学校生活に意識が全く向かっていないが、哲学や投資に興味を持っている様子
  5. 『中学は不登校でも卒業できるのだから、とりあえずそれまでは楽しませてもらう』とナメた考えの模様(まぁそれでもいいかと私も思ってきてしまってます 汗)
  6. 家から一歩も出なくても生活が成立してしまう(私がやってしまう)ため、なおのこと舐めている

スクールカウンセラーと相談して今後の方針を決めました

有能なスクールカウンセラー

今の学校のスクールカウンセラーはとても優秀で、彼女がいなかったらここまで来ることはできなかったと思います。

  • 私が伝える現状から、気にすべきポイントを抽出するのがとても上手
  • 「なぜこうした方が良いと思うか」という理由説明に納得感がある
  • 「お母様の覚悟が素晴らしい!ここまで勉強熱心な親御さんに、私は会ったことがないです。私も勉強になっています!」と親を褒めて伸ばしてくれる
  • 担任の先生/学年主任の先生に、どのような形の介入が効果的か、上手にお願い/指示してくれる

コストカットのため、スクールカウンセラーを削減する向きもあるようですが、スクールカウンセラーは必要です

私立の場合、スクールソーシャルワーカーはつかない

公立中学の場合、スクールソーシャルワーカーという職種の方が、学校に紐づく形で在籍しており、担当する学校の不登校児宅の戦略立案、学校とのリエゾン、医療機関との連携など総合的にまとめてお世話してくれるディレクター的存在のようです。

スクールソーシャルワーカーに救われたという話は多く聞きますが、私立中学にスクールソーシャルワーカーは在籍していません。

そのため、私立校の不登校児は、スクールソーシャルワーカーの恩恵を受けられない状況です。

どうにかして欲しいです!

今後の方針:本人の焦りを呼び起こす作戦

今後の作戦

  1. ここまで回復したら、あとは本人の勇気の問題。
  2. 自分の思い描く自分像と、現実のしょぼい自分のギャップは、人類全員持つもの。直視して自分で折り合いをつけていく経験を重ねていくしかない。逃げ続けても解決しない。焦った勢いで出ていく瞬間を作りましょう
  3. この段階では、母親の献身レベルは下げた方がいい。「母親には母親の人生があり、勝手に進んでいる。僕が動かないのはまずいのでは?」と思わせる程度に突き放す必要がある。
  4. 「18歳(20でも22でもOK)までは面倒見るけれど、それからは自分で生きていくもの」と心理的な期限を設けて共有する
  5. 自分の身の回り(衣食住)を自分でやらせる

このような方針を定めました

今月の現場報告

プク太が北海道に行きたがる

私の中学時代からの親友が、北海道で酪農牧場をしており、2歳くらいから1〜2年に1度は訪ねていました。

そこには少し年上(プク太の2つ上)のお兄さんと酪農家のご主人(とても堅実で筋の通った方)がいて、悪いことをしたら一緒に叱られたりして、常に父親不在で育っていたプク太にとっては「お父さん」「父性」に近い憧れの存在として過ごさせてもらっていたわけです。

中学に入学する前の春休みにもお邪魔して1週間ほど過ごしていました。

北海道の気候ではアトピー性皮膚炎も落ち着くようで、大好きな動物(牛など)もいるし、プク太にとって、北海道は大好きな場所。彼らの生き方は憧れの対象です。

プク太

お兄ちゃんは、勝ち組だよ。

お兄ちゃんは車が好きだから車の学校に行く(去年、自動車の整備の高校に通うため寮に入りました)って言って、その通りに夢を叶える方向に進んでいる。

自分はやりたいこともわからないし、学校も行かずに、引きこもりニートをしている。受験して少し良い学校に入ったからって何の意味もなかった。

自分は都会で行きたいわけじゃないし、かといって北海道の密な人間関係もできないかもしれないけど、でも田舎で暮らしたい

こんな発言を、しばらく繰り返していたので

これは、北海道に行きたいということでは?と思い友人に相談したら

    おいでおいで〜。北海道には山村留学とかもやってるし。何かのきっかけになれれば嬉しいよ。しばらく息子ちゃんだけ預かってもいいし

    と快く言ってくれたので(本当にありがたい)、お邪魔する予定を立てました。

    彼女は私のROCK(迷ってぶれそうになった時原点に立ち返らせてくれる存在)で、ずっと人生の恥ずかしいエピソードを共有してきたし、ピンチの時にそばにいて軌道修正をしてくれる頼りになるお姉さん(というかお母さん)で、端的に言って大好きな存在なので、久しぶりに会えることに私のボルテージも上がりまくってました。

    出発当日すっぽかし(涙)

    そんなウキウキで迎えた出発当日、

    プク太

    行かない。無理

    とすっぽかされ、翌日にずらしたフライトも拒否

    体調が悪いとかではなく、すっぽかした後、ゲームしてゲラゲラ笑ったりしている。。。

    わたくし家出

    やってられるか!(怒)

    私が信頼を積み重ねてきた友人を振り回して、私の信頼関係まで壊す権利はないでしょ!

    身の回りの生活を世話させている相手に、どこまで不誠実な態度が取れるのか!

    私は「思いやり」しか教えてないし他のことは何も強要していないのに、その1つのことすら伝えることができていないなら、私の全力を出しても力不足ということですね。

    自分で生きていけるように頑張ってください。家出します。

    ずっと引きこもらせて放置しておく方がよっぽど楽だけど、自分でキッカケが掴めない子だから、賽の河原トライアルが必要(放置だけでは解決しないことは、8050問題が証明しています)なのだけど、トライアルするたびに自分の何かを差し出すことになる。

    そういう辛さと終わりの見えなさが、ND育児修行ですね(涙)

    帰宅したら、家事能力が上がってました

    食器洗いや洗濯ができるようになってました。

    意図せずして、方針通りの展開になったので、結果オーライということで、今後も少しずつ手を離していこうと思います。

    現場からは以上です。