ニューロダイバーシティ親(「ND親」)全員が悩み、葛藤し、心を痛めている核心的な問題でありながら、エッジーな事実を人に話して衝撃を与えるのは憚られるために、なかなか話題にのぼらない問題。
ND親にとっては暗黙の了解でありながら、さもそこに存在していないかのように明るく振る舞うのがお作法とされている公然のアンタッチャブル。
それが癇癪(かんしゃく)です。
この問題に切り込むのはとても勇気がいることでした。
正直私はしばらく迷っていました。。。
でも、私が一番知りたかったことだし、正解はわからないけれど、私が今知るに至ったことが、誰かの参考になったら嬉しい。
だから、果敢に切り込んでいくことにしました✊
癇癪の原因(今のところわかっていること)
癇癪の対応策(我が家の場合)
リアルな情報がなさすぎる:自分で考えてやるしかない
この問題に悩んでいた時、どういう対応をしたら、良い方向に向かっていくのか、暗中模索しました。。。本当に辛かった。
「愛を与えよう」
「心の痛みに寄り添おう」
「お母さん、大変ですね?」
「偉いわ、お母さん?」
そういう情報は溢れていたのだけど、今ここにある現実に対処するためのリアルな情報/支援が私には得られなかったからです。
事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起こっているんだっ!
こればっかりは、実際にその場に居合わせないと言葉では伝わらないし、伝わったところで第三者にとっては、介入が難しすぎるし、自分の身の安全も大事だし、できればそこは触れずになんとなくお茶を濁しておきたい領域であることは無理からぬところかとも思いました。。。
結局率直なアドバイスには出会わなかったし、ハンズオンで助けてくれる人も出てきませんでした。
辛いけれど、不安だけれど、助けてほしいけれど、社会の変化を促して期待したいけれど
(;´༎ຶД༎ຶ`)
ここは現状、自分で考えてやるしかないとこです
一緒に腹をくくって頑張りましょう❗️
癇癪の原因は、自他境界の構築困難らしい
私の学んだ範囲では
癇癪は自他境界を構築することの困難さからきている
ようです。
愛情のためし行為とも言われており、
同様の事象として、「ちょっと待っててね」ができない問題もありますね。。。
(☜地味に削られるんですよね?)
ニューロダイバーシティ児(ND児)は、自他境界を認識していくことがとても苦手です。
なぜなのか、理由は医師にもわかってません。
ニューロダイバーシティ/メンタル疾患は、脳の神経伝達物質のバランスの不具合ですから、研究が進んで治療法が確立されていくことが望まれますが、今のところの医療研究の進捗は「なぜかわからないから、効くかもしれない薬を片っ端から試してみる」フェーズのようです。
(私は医師ではないですし、最先端の細かいことまではわかっていません。わかっている方がおられるようでしたら、コメントにてご教示ください)
とにかく、自他境界はなかなかあらわれず、
他人のことは別世界。保護者のことは「自分の体の一部」
くらいの感覚を持ってしまっており、保護者が自分が思った通り動いてくれないと、まるで自分の体が思ったように動いていないかのようなフラストレーションを感じて、癇癪をおこしてしまうようです。
ND親のストレスは、戦闘兵と同等
子供はそのように生まれてきただけで罪がないとは言え、
ND親は、いつ爆発するかわからない爆弾が設置されたカーリング?の前を、必死でコスコスこすり続けているような緊張感と疲労感があるのではないでしょうか。
逃げることも少し休むことも許されず、常に身の危険と背中あわせの日常?
Michelle Diament氏の研究(2009)によると、「自閉症児の親は、戦闘兵と同等のストレスに慢性的にさらされている」そうです。
✳︎英語サイトのGoogle翻訳(日本語)を貼りました。英語オリジナル版はこちらです。
あなたは戦場の兵士/勇者なのです。
普通の人間がこれを1人で背負っていくのは無理だし、危険です。
戦闘仲間、使える武器、メディカルチームを準備しないで、戦場に一人で出たら、死んじゃうじゃないですか!?
政治に動いていただきたい。本来はこんなに大変な仕事を家庭内に押し込めている政治がおかしいと思う。
政治に動いてほしいという声をあげることは大切ですが、どうせすぐに動いてくれないものを待ってても仕方ありません。待っている間に死んじゃいます。
現在与えられている武器を駆使して、戦いながら待ちましょう?
ガス抜きしよう!
癇癪を面前にすると、悶々とした不安、悲しみ、怒り、困惑を感じるのは、人間として当然です。
自分の感情のおりをどこかで抜かないと、積み上がってしまい、知らず知らずのうちにクリティカルダメージを被ってしまいます。
かといって、誰かれ構わず話して子供が色眼鏡で見られてしまういやですよね?
子供を守るために、日々頑張っているのですから。
具体的には、
- 主治医、教育相談室等のカウンセラー/支援者に吐き出す
- Twitterで、ガス抜き専用のアカウントを作成して吐き出す
などです。
プライバシーを守りながら、思う存分ガス抜きしてください❣️
メンタルクリニックを受診して、セルフケアしよう!
調子が悪くなくても、病気じゃなくても、転ばぬ先の杖。
メンタル医療にまつわる偏見などご心配なことがあって足が進まない方もいらっしゃるかもしれません。ただ、よく整理して考えると、メンタルクリニックの受診は、いいことしかありません(デメリットを強いて上げるなら、診療代がかかるというだけ)。
信頼できるメンタル主治医は、チームの魔法使いキャラです。
ホイミ(回復魔法:ドラクエ世代です?)使える魔法使いがパーティにいないと、戦闘で死んじゃいますよね?
いますぐ仲間にしたほうがいいです!別記事にしますので、ぜひご覧ください。
癇癪が起こった後の我が家の対処法はこちら
まとめ目次:ニューロダイバーシティ親サバイバルの心得
そんなニューロダイバーシティ親のサバイバルに必要な心得、私の知っている範囲で全て書き綴っていきたいと思っています。
目次のページはこちらです。