ニューロダイバーシティ親の生活は謎に包まれている
ニューロダイバーシティ児を育てる親の日々の生活って、経験のない/同様の状況にない人には想像がつかないのが当たり前です。
ニューロダイバーシティ親は、子供のプライバシーを尊重して、家庭内での苦労を見せずに、笑顔をの仮面をかぶって生活するのが王道で、内情を話すのは、
- お涙頂戴の暗い苦労話を無理に聞かせるようで悪い
- 「だから甘くみてよ」という意図だと誤解されたら嫌
- 「ダイバーシティ(多様性)」という通り、一人ひとり状況は異なるため、ひとまとめに説明するのは難しいので、さも代表者かのように話すのは、はばかられる。
ということで、リアルな内情を人に話す選択をする人はほとんどいません。
全ての人の身近に必ず一人はニューロダイバーシティ人がいる現状、知りたい方に知ってもらうのは良いこと
しかし、今や、子供の10%以上がニューロダイバーシティ児です。
全ての人の身近に必ず一人はニューロダイバーシティ人がいる。
これだけ多くのニューロダイバーシティ児がいて、労働人口減/競争力低下を背景に、日本ではニューロダイバーシティ人材の育成が急務という状況の中、「実際の生活はどうなのか?知りたい」と思う方がいても、家庭内の実情は謎に包まれて、よくわからない/何だか触れてはいけないような・・・という感じですよね。
理解を無理強いするのはおかしいけれど、知りたいと思う方には知っていただくことは良いこと、私はそう思います。
大事なので、もう一度言います。
「大変だから、おおめに見てね」という意図は、全くありません。
全力でやらせていただいてます!
でも人間には限界があるし、私も凡人ですので、もし力不足でご迷惑をかけることがあれば、大変申し訳ございません?
その力不足についても、支援を受けるなり、お金を貯めるなり、自分なりに鋭意改善努力中ですので、今後ともどうぞよろしくお願いします?
ほとんどの親がこういうスタンスではないかと思います。
その前提の上で、私のできる範囲で一生懸命言語化すると、こうなります。
ステップ1:パワハラ上司を想像してみる
あなたは、理不尽なパワハラを経験したことがありますか?
経験者でしたら、 そのパワハラ上司を頭に思い浮かべてください。
パワハラ上司に遭遇したことがないラッキーな方は、モラハラ彼氏でもOKです。
ステップ2:そのパワハラ上司がこういう存在だったら?と想像してみる
そのパワハラ上司の方が、こういう存在だったら?と想像してみてください。
- 自分が誰よりも愛するもっとも大切な人で、常に一緒に生活している
- 生殺与奪は自分が握っている。
- そのように生まれてきただけで、罪も悪気も全くなく、責めることはできない。
- まだ未成熟で、まだ自分で生きていく力を持っておらず、生きていくのが苦しくすぐに潰れてしまいそうな壊れやすい状態
- 不安を感じやすいため、愛情/承認を全力で与えても、コップを一杯にするのは難しく(一瞬なってもちょっとした出来事で自信を失ってしまう)、コンスタントに肯定/承認の努力が必要
- 自分の生きている間に「本人が自分の力で生きていく力/環境を整えてあげる」育成責任を自分が持っている相手
親にとって、ニューロダイバーシティ児は、そういう存在です?
ステップ3:その方の親の毎日の生活を想像してみる
ニューロダイバーシティ親の毎日の生活は
- 毎日の生活を、世間一般で言うところの「普通」に紛れて過ごすために、途方もないサポートが必要
- 毎日(1日)は、限られた時間の中で、⇩のタスクの無限テトリス状態。
- 今日までに起こったトラブルの処理
- 今現在起こっているトラブルの対応
- 通常の家事
- 次の日を普通っぽく、つつがなく過ごすための準備
シンプルな準備(プランAで完結する)ではなく、
それがダメだった時のプランB、それでもダメだった時のプランC、と万全を期すのに多重レイヤーの準備が必要。
- 自分自身の用事
- 努力しても努力しても、受け取る力の醸成にとても時間がかかるため(できるけれど、世間一般スピードでは身つかない)、積み上がっているように見える部分はごく僅かという「賽の河原」が平常運転。
- その生活/タスクには、終わりもないし、出口もないし、評価もされない。
- 年中無休で休みはない。
- 倫理上、逃げることは許されない。
大体、こんな感じの生活です?
凹凸の程度や方向性にもよりますが、多くのニューロダイバーシティ親が「あるある〜」「わかるわかる〜」と思っていただける内容を抽出したつもりです。
このページを見ているニューロダイバーシティ親の方で「これも付け加えて~」ということがあったら、是非Twitter/お問合せフォームからご連絡ください♪
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